十日町市の天水越ブナ林での過酷ロケ


昨日の定休日を利用して住宅フリーペーパー「CRAS」の撮影をして参りました。

今回はいつものインタビュー形式ではなく「木のマットレス」をフューチャーした内容に。

ずっと前々から構想していたブナ林での撮影を敢行。

なぜブナ林をロケーションに選んだかと言いますと「木のマットレス」の板はブナ板なんです。

ブナ板は、木目が細かく割れにくいという特徴があります。

一昔前は乾燥技術が発達しておらず、ブナは家具や建築には不向きな木でしたが、近年は乾燥技術が発達したことで、椅子木材として使われるようになり、特に北欧デザインファニチャーで有名なハンス・J・ウェグナーの、ブナの曲げ木加工椅子Yチェアーもブナ材が使用されているそうです。

ということで、ブナ林での撮影を構想したわけです。

ブナ林といえば十日町市の美人林が有名ですが、その美人林の更に奥地にある天水越ブナ林を今回のロケ地に選びました。

美人林は観光名所としても有名で、人の手が入り美しく整っているのですが、より自然の雄大さを表現したかったので、自然のままの状態である天水越ブナ林での撮影にしました。

朝8時に新潟を出発し、車で2時間半程度でしょうか。

大厳寺高原の奥地へ。

松之山観光の方にナビゲートされ、到着したところは普段入ることの出来ない天水越ブナ林。

車で行ける所も限られ、最後は歩いて入山しブナ林へ向かいます。


前日の雨でぬかるんでいる所も。

過酷な山道を入って行きます。



進んで行くと緑豊かな道へ出ました。



わずかにある道をたどり着いた先は、、、


荘厳な雰囲気が漂うブナの林に。

緑の揺らめく音と虫の鳴き声、カエルの鳴き声も聞こえます。

目の前に広がる自然のありのままの風景を観て、一気に疲れが吹き飛びました。






自然の色の美しさに圧倒される中、撮影をスタート。




今回のカメラマンはテクスファームの小山太郎くん。

普通の人なら、山奥のブナ林で撮影したいなんて言ってもOKしないであろうこのロケも彼は面白がって二つ返事でOKを。

そしてこのブナ林の特性を活かしたカットを試行錯誤しながら撮影。

気がつけば13時半。

時間が経つのを忘れるほどに撮影にのめり込みました。


かなり傾斜の厳しいロケーションで、角度や向きなどをいろいろと検証し撮影。

実際はこんな角度がついています。

これが、どういう写真になったのか乞うご期待!

CRAS誌面をお楽しみに!!




で、過酷ロケを終了し、遅くなった昼食をこちらで。



十日町市の緑に囲まれた風景を観ながら食べるお蕎麦は、格別でした。



この辺で穫れる山菜などを天ぷらに。

お蕎麦は、窓から覗く緑に照らされ、箸で持ち上げると緑色に輝きます。

ハードワークの後に食べるお蕎麦は最高でした。




そして新潟に戻って来て、今度は海へ。

いつも良くしていただいている方々とバーベキューを。



山を満喫し、海も満喫する充実した一日でした。

波の音を聞きながら飲むビールも最高に美味しかった。

いろいろな情報をネットで検索出来て、画面上で体験したような気分になれる時代。

でも、こういうリアルな体験は、毎日の生活においてとても貴重で、充実感に満たされますね。

視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚、フルに使った一日となりました。